課題: 符号付き数値 (ホスト → RHEL)
ホストのS9(5)
(ゾーン10進数)は、最終バイトに符号と数値を持ちます。これをRHELへそのまま転送すると正しく解釈できません。
データ構造の差異 (例: +12345)
ホスト (送信)
RHEL (受信)
解決策: フォーマット設定
詳細転送定義のフォーマット情報で、項目属性を ZD
(ゾーン10進数) に設定します。
項目属性 = ZD
HULFTが送信時にゾーン10進数を解釈し、RHEL側で扱える符号付きテキスト形式に変換します。
課題: 符号付き数値 (RHEL → ホスト)
RHEL上の符号付きテキスト(例: "+12345")をホストのS9(5)
(ゾーン10進数)形式に変換する必要があります。
データ構造の差異 (例: +12345)
RHEL (送信)
ホスト (受信)
解決策: フォーマット設定
受信側(ホスト)のフォーマット定義で項目属性を ZD
(ゾーン10進数) に設定します。
項目属性 = ZD
HULFTが転送中にテキストをゾーン10進数に変換し、ホスト側で正しく格納されます。
課題: パック10進数 (ホスト → RHEL)
ホストの9(5) COMP-3
(パック10進数)は1バイトに2桁の数値を格納します。RHELでは直接解釈できません。
データ構造の差異 (例: 12345)
ホスト (送信)
RHEL (受信)
解決策: フォーマット設定
詳細転送定義のフォーマット情報で、項目属性を PD
(パック10進数) に設定します。
項目属性 = PD
HULFTが送信時にパック形式をアンパックし、RHEL側で可読な数値文字列に変換します。
課題: パック10進数 (RHEL → ホスト)
RHEL上のテキスト形式の数値を、ホストの9(5) COMP-3
(パック10進数)形式に圧縮して格納する必要があります。
データ構造の差異 (例: 12345)
RHEL (送信)
ホスト (受信)
解決策: フォーマット設定
受信側(ホスト)のフォーマット定義で項目属性を PD
(パック10進数) に設定します。
項目属性 = PD
HULFTが転送中に数値をパック10進数形式に変換し、ホストのレコード長に合わせて格納します。
課題: 全角文字 (ホスト → RHEL)
ホストのJEF漢字コードをRHELのUTF-8などに変換する必要があります。特にJEFのシフトコード(SO/SI)の処理が重要です。
データ構造の差異 (例: "あいう")
ホスト (送信)
RHEL (受信)
解決策: コード変換設定
集配信管理情報でコード変換を有効にし、送受信のコードセットを正しく指定します。
コード変換 = 実行する (1) 送信側EBCDICセット = JEF 受信側コードセット = UTF-8
HULFTが転送中にJEF(シフトコード含む)からUTF-8へ適切に変換し、文字化けを防ぎます。
課題: 全角文字 (RHEL → ホスト)
RHELのUTF-8などの文字コードを、ホストのJEF漢字コードに変換する必要があります。HULFTが自動でシフトコードを付加します。
データ構造の差異 (例: "あいう")
RHEL (送信)
ホスト (受信)
解決策: コード変換設定
集配信管理情報でコード変換を有効にし、送受信のコードセットを逆方向に指定します。
コード変換 = 実行する (1) 送信側コードセット = UTF-8 受信側EBCDICセット = JEF
HULFTが転送中にUTF-8からJEFへ変換し、ホスト側で正しく扱えるようにシフトコードを付加します。